離婚

現在の日本では、およそ3組に1組の夫婦が離婚しているといわれています。多くの夫婦が離婚という道を選択している一方で、離婚に関するトラブルがなくなったわけではありません。

■離婚自体に関するトラブル
離婚は、夫婦の一方が希望して成立するものではありません。原則として夫婦双方の合意が必要になります。

一般的な協議離婚を選択する場合には、相手に納得して離婚届に署名してもらわなければなりません。また離婚調停においても、最終的に離婚が成立するかどうかは夫婦の合意によります。

最後の手段として離婚訴訟を起こし、判決によって離婚を成立させるという方法もありますが、費用や時間がかかるだけではなく、民法上の離婚事由に該当したり、離婚調停を少なくとも一度経ていたりという訴訟提起の条件があり、容易ではありません。

■離婚の条件に関するトラブル
夫婦双方が、相手と離婚するということに合意したとしても、その条件で折り合いが合わないということも数多くあります。

たとえば、相手方が不倫をしていた場合には不倫の慰謝料の金額、結婚後に購入した住宅や自動車など財産分与の取り扱いについて論点となります。また子どもがいる夫婦の場合には、子供の親権や養育費の金額、面会交流の頻度などが論点となります。

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